最近、大きな地震がまた増えてきましたね。
3.11以降 地震は最も身近な自然の驚異、のように感じており、本当に怖いな、と思います。
地震については、耐震補強、防災用品の用意など、
いろいろと事前の対策をとられている方も多いかと思いますが
今回は、私たち建物に携わる設備会社としての視点で地震について話したいと思います。
大きな地震があると、私たちの会社・携帯にもたくさんの電話が来ます。
内容は
・エレベータが止まった
・警報音が鳴っている
と、いうものがほとんどですが、まれに、
水が出ない、水が溢れている というものもあります。
エレベータは、強い揺れを感知すると、安全のために停止するようになっています。
警報音は、ほとんどが水槽の満水警報が鳴っていることが多いです。
地震の揺れにより、水位が一時的に高い位置にある警報を感知する部分に触れてしまって鳴っていまいます。
この、2点については、揺れによって生じるもので、防ぐことは難しく、どちらも現地でリセット対応を行う必要があります。
一件一件の作業は全然大したことは無いのですが、件数が重なると、これだけで多くの人手と時間が必要になります。
そのため、地震の後は、それほど大きな地震でなくとも、忙しくはなるのですが、何とかなる内容であれば、
それほど問題もないとは思います。
私たちが、設備の面で地震の際に怖いのは、折れたり・破損したり・壊れたり、ということです。
特に水が絡むと、断水・漏水など、大きな被害に繋がり、さらに急なことなので、復旧までに時間がかかることも多くあります。
3.11のときは、東京でも多くの被害が出ました。ひどいところは2週間以上、建物内
の水が出ない、というところまありました。
事前に全てを防ぐことはできませんが、そのような被害が出ているところは、
ほとんどが元々劣化していたことが原因のひとつではありました。
普段、気にするところでは無いと思いますが、見える範囲でも、錆などを気にしてみたり、
定期的に点検を行ったり、することで、防げることも多くあると思います。
多くの被害を教訓に、少しだけ、身近な設備というものにも目を向けてみることも大切だと思います。